攪拌・切り返し不要!戻し堆肥の作り方

3月 20, 2021 | 社会的農業の教科書

これまでは常識だった攪拌や切り返しによる堆肥の発酵方法。

それらが全く不要になる、というのはにわかには信じられないことでしょう。

理屈は別途お伝えするとして、今回はまず堆肥の作り方からご説明しましょう。

堆肥の発酵について

堆肥の発酵のためには、当然のことながら微生物を活性化させる必要があります。

そのために「最も」大切なこと。それは

・温度!(堆肥の場合は気温!)

・水分!

これは絶対頭に入れて欲しいことです。

つまり、

・気温が低い地域=発酵期間を長めにする

・床出しをした後の水分が少ない(夏場など)=しっかり湿り気が出るまで加水をする

この温度(気温)と水分の関係が、発酵品質を決める重要な要素になります。

戻し堆肥の作り方

【一時堆積発酵】

①生堆肥を回収し、水分率を確認

水分率の目安

■70%以上(握ってしっかり水分が出る)又は、ぬめっている →オガコと混ぜる   

    目安  堆肥1:オガコ2(冬場) / 堆肥1:オガコ1(夏場)

■60%〜70%未満・ぬめっていない→何も混ぜない

■50%以下→加水をする(しっかり湿り気が出るまで)

② できるだけ高く積み上げ、一次堆積発酵

③ 夏場1ヶ月間以上、冬場1.5ヶ月間以上寝かせる

水分が少ないと乳酸菌が活性せず、十分な発酵ができません。

これまでの考え方を真逆にしていただく必要がありますが、どうかフンコロガシを信じてください。

(※ もみ殻を混合されていると温度が上がりやすいので、57℃以上にならないよう管理をお願いします。)

【二次堆積発酵】

④ 二次発酵のために移動させ、できる限り低く堆積させる(一次堆積の半分の高さがベスト)

⑤ 夏場2週間以上、冬場1ヶ月間以上寝かせる

⑥完成→ベッドに戻す

発酵温度

ご心配であれば温度の状態・変化をご観察頂くと、発酵の進み具合が確認できます。

「水分・堆積量がしっかりある」ことが前提ですが、一度55℃前後まで上昇し、その後40℃台に落ち着いてきます。

(堆積量が少なければ温度は上がりにくいですが、40℃以上になっていましたら発酵が進んでいますので問題ありません。)

また温度は表面ではなく、深さ1m以上の出来るだけ深い場所を計測して頂くようお願い致します。

水分について

ご参考までに一次堆積スタート時の水分値の写真です。

このように、ぐちゃっとした状態のまま、一次堆積に進みます。

堆肥 一時堆積 水分

ジューサーで絞った状態です。

しっかりと水分があることが分かると思います。(圧縮にはほとんど力を入れていません)

堆肥 ジューサー 絞った 水分
堆肥 ジューサー 水分

こちらの牧場では、このあと堆肥1:オガコ1程度の割合で混ぜ込み、1〜1.5ヶ月間堆積の後、2週間ほど二次堆積をさせて戻し堆肥を完成させています。

ベッド戻し用の堆肥が完成した頃には、

ジューサーから水分が出なくなる程度(50〜60%程)まで水分が落ちますが

それでもしっかり湿り気はある程度でベッド戻しをしています。

(※乾燥してしまうと有用菌の機能が落ち、結果的に感染症防止のための品質維持や、温度も保てなくなってしまいますので注意してください)

「ここまで水分が高くても問題ない」ということのご参考にしていただければと思います。どうか、フンコロガシを信じてください。

※耕種用の堆肥の作り方については別ページにてご説明します。

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