枝肉重量が大幅に向上
NS乳酸菌の給与を開始して4年ほど経ちますが、当初より飼養管理は何も変えていないにも拘らず、枝重は平均30kg程向上しており、消化性の向上が要因の一つになっていると考えています。
またNS乳酸菌を開始して初出荷の肉を食べた時は、旨味も上がっていると感じて非常に嬉しく思ったことを今でも覚えています。
頭痛に悩まされるほどの悪臭が改善
夏場は特に悪臭による頭痛に悩まされていました。
NS乳酸菌の給与前は、夏場は床替えまでの期間は1ヶ月間が限界でしたが、NS 乳酸菌を給与するようになり悪臭が改善され、夏場に2ヶ月床替えをしなくても問題なくなり、作業が大変楽になりました。
頭痛も改善され、健康にも悪影響を及ぼす臭いの問題が解決できて本当に助かっています。
堆肥作りは切り返し不要で作業性が向上
堆肥出しをした後は、一次堆積で高く積み上げ1ヶ月程度寝かせておき、その後オガコを少し追加して堆積し直す程度の作業で、戻し堆肥を完成させています。
切り返し作業というのは本当に手間がかかるので、何度も切り返す必要がないというのは労力が大きく削減されていると感じます。
さらに戻し堆肥を繰り返しリサイクルし続けることができるので、オガコの使用量を減らすことができるというのも大きなメリットだと思います。現在肥育部門は130頭ですが、月間のオガコ量は25㎥程度で済んでいます。
水分の高い堆肥でもトラブルなし
通常の戻し堆肥よりも水分が高い状態で床入れをしますし、寒冷地なので冬場はどうしても水分が高い床の状態になるのですが、股腐れも寝損ないも発生していません。
床の厚みも20cm以上はあるので、通常は蹄病を心配される程だと思いますが、有用菌が優勢の環境になっており有害菌が悪さをすることができない環境が実現しているのだと感じます。
自給牧草のカビがゼロに
長年自給飼料を生産していますが、NS乳酸菌を摂取した糞便から作った堆肥を入れ始めてから、牧草にカビが生えなくなり驚いており、土壌の状態が年々良くなるのを体感しています。
また、この堆肥を野積みしておくと、堆肥に草が生えたのにはびっくりしました。その現象だけを見ても、作物にとって活性化する養分や微生物が豊富に含まれている証拠だと感じています。
今後もこの循環を継続し続けることが、牧場経営にとって最も大切なことだと考えています。